1速と3速のギヤ比が変更され、1速から6速までのステップレシオ(つながり比)を向上している。 |
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スムーズなつながりと、トルクバンドを外さない軽快な走りが実現できる。決して“速く”はならないが“楽しく”なる。
純正M/Tも「クロス」として宣伝されているが、1−2−3速が離れており3速が妙に4速に近づいている。中速域では3−4速も使えるのだが、低速域や登り坂では3速に入れるタイミングが図りづらい。2速では回転が上がり過ぎだが3速では進まないのだ。1速も半端な位置にある。「楽に発進」したいのならもう少し下に、「ロケットスタート」ならもう少し上にほしいと感じていた。
アルテッツァ開発当初は、純正もTRDのようなギアスペックにする予定があったという。ところが、1速が高いためにエンストし易いことと、「騒音」を早めに抑えるために3速を高めにふったことで、現行の純正ギアスペックになったらしい。
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トランスミッションギヤ スペック |
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1速 |
2速 |
3速 |
4速 |
5速 |
6速 |
TRD |
3.106 |
2.175 |
1.585 |
1.223 |
1.000 |
0.869 |
ステップレシオ |
0.700 |
0.729 |
0.772 |
0.818 |
0.869 |
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純正 |
3.874 |
2.175 |
1.484 |
1.223 |
1.000 |
0.869 |
ステップレシオ |
0.561 |
0.682 |
0.824 |
0.818 |
0.869 |
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1速がハイギヤードになるため、発進時はエンストし易いという前評判は、確かに純正フライホイールではそうだろう。しかし、ライトウエイトフライホイールの効果だろうか、発進に関していえば逆に以前よりスムーズだ。また、3速の守備範囲が広がり、乗りやすくなっている。シフトのアップ&ダウンも軽快だ。やはり「アルテッツァはギアを換えなきゃダメ」(織戸学氏)だ。 |